iPhoneを新しい機種に買い替える際、最も重要なのがデータ移行です。「データが消えてしまわないか不安」「移行にお金がかかるのでは」と心配される方も多いでしょう。
実は、iPhoneのデータ移行は無料で簡単にできる方法が複数用意されています。Quick StartやiCloudバックアップを使えば、専門知識がなくても数十分でスムーズに移行できます。一方で、携帯ショップや専門業者に依頼すると数千円から数万円の費用がかかることもあります。
この記事では、iPhoneのデータ移行にかかる費用と具体的な方法を徹底解説します。iPhone同士の移行はもちろん、AndroidからiPhoneへの移行方法、コストを抑えるテクニック、注意すべきポイントまで詳しくご紹介します。データ移行の不安を解消して、新しいiPhoneを快適に使い始めましょう。
iPhoneのデータ移行が必要な理由
iPhoneを新しい機種に買い替えた際、データ移行を行わないと、これまで使っていた連絡先や写真、アプリの設定などがすべて失われてしまいます。スマートフォンには仕事の連絡先や家族の写真、銀行アプリやSNSのアカウント情報など、日常生活に欠かせない重要なデータが保存されています。
適切なデータ移行を行うことで、新しいiPhoneでもこれまでと同じ環境をすぐに再現でき、機種変更後もストレスなく使い続けることができます。ここでは、データ移行がなぜ重要なのか、その理由を詳しく見ていきましょう。
機種変更時にデータを失わないために
機種変更時にデータ移行を行わないと、長年蓄積してきた連絡先や写真、メモ、カレンダーの予定などがすべて消えてしまいます。特に仕事で使っている連絡先や重要な予定を失うと、業務に大きな支障をきたす可能性があります。
また、LINEやゲームアプリなどは、適切な引き継ぎ手続きを行わないと、友だちリストやトーク履歴、ゲームの進行データが消えてしまうこともあります。このようなトラブルを防ぐために、事前にバックアップを取り、正しい手順でデータ移行を行うことが重要です。
データ移行は一度失敗すると取り返しがつかない場合もあるため、慎重に進める必要があります。
新しいiPhoneでもすぐに使える環境を作る
データ移行を適切に行うことで、新しいiPhoneを手にしたその日から、これまでと同じ環境で使い始めることができます。Wi-Fiのパスワードやメールアカウントの設定、アプリのログイン情報なども引き継がれるため、一つひとつ設定し直す手間が省けます。
特にQuick Start機能を使えば、古いiPhoneの設定がほぼそのまま新しいiPhoneに移行されるため、初期設定にかかる時間を大幅に短縮できます。アプリの配置やホーム画面のレイアウトもそのまま引き継がれるため、新しいiPhoneでも違和感なく使い続けられます。
データ移行をスムーズに行うことは、新しいデバイスへの移行ストレスを最小限に抑え、快適なスマートフォンライフを継続するために欠かせません。
iPhone同士のデータ移行方法【無料でできる3つの方法】
iPhone同士でデータを移行する場合、Appleが公式に提供している無料の方法が3つあります。それぞれの方法には特徴があり、状況に応じて最適な方法を選ぶことができます。
Quick Startは最も簡単で初心者向けの方法です。iCloudバックアップはパソコンがなくても移行でき、iTunesはデータ容量が大きい場合でも安定して移行できます。ここでは、それぞれの具体的な手順とメリット・デメリットを詳しく解説します。
Quick Startで自動データ移行する手順
Quick Startは、iOS 12.4以降のiPhone同士であれば利用できる、最も簡単なデータ移行方法です。新しいiPhoneを古いiPhoneの近くに置くだけで、自動的に移行プロセスが開始されます。
具体的な手順は以下の通りです。新しいiPhoneの電源を入れ、古いiPhoneの近くに置きます。古いiPhoneに「新しいiPhoneを設定」という画面が表示されたら「続ける」をタップします。新しいiPhoneに表示されるアニメーションを古いiPhoneのカメラで読み取ると、Apple IDやWi-Fi設定が自動的に転送されます。
その後、古いiPhoneのパスコードを新しいiPhoneに入力し、Face IDまたはTouch IDを設定します。最後に「iPhoneから転送」を選択すれば、写真や連絡先、アプリなどのデータが直接転送されます。データ量によって30分から数時間かかりますが、作業は自動で進むため手間がかかりません。
Quick Startの最大のメリットは、専門知識が不要で誰でも簡単に使えることです。ただし、両方のiPhoneを近くに置いておく必要があるため、古いiPhoneをすぐに手放したい場合は、他の方法を検討しましょう。
iCloudバックアップから復元する方法
iCloudバックアップを使った移行は、パソコンを持っていない方におすすめの方法です。古いiPhoneのデータをiCloud(Appleが提供するクラウドストレージサービス)に保存しておけば、新しいiPhoneでそのバックアップを復元するだけでデータ移行が完了します。
まず、古いiPhoneで「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」と進み、「今すぐバックアップを作成」をタップします。バックアップが完了したら、新しいiPhoneの初期設定時に「iCloudバックアップから復元」を選択し、Apple IDでログインしてバックアップを選びます。
この方法のメリットは、Wi-Fi環境さえあればどこでも移行作業ができることです。古いiPhoneが手元になくても、事前にバックアップを取っておけば新しいiPhoneでデータを復元できます。
ただし、無料プランのiCloudストレージは5GBまでと容量が限られているため、写真や動画が多い場合は容量不足になることがあります。その場合は、一時的に有料プラン(月額130円から)に加入するか、不要なデータを削除してからバックアップを取る必要があります。また、データ量が多いと復元に数時間かかることもあるため、時間に余裕を持って作業しましょう。
iTunesを使ったパソコン経由の移行
iTunesを使った移行は、パソコンを持っている方に適した方法です。パソコンのiTunes(macOS Catalina以降はFinder)を使って、古いiPhoneのデータをパソコンにバックアップし、そのバックアップを新しいiPhoneに復元します。
手順は以下の通りです。古いiPhoneをパソコンに接続し、iTunesまたはFinderを開きます。デバイスを選択し、「今すぐバックアップ」をクリックしてデータをパソコンに保存します。バックアップが完了したら古いiPhoneを取り外し、新しいiPhoneを接続します。新しいiPhoneの初期設定時に「バックアップから復元」を選択すれば、データ移行が開始されます。
この方法の最大のメリットは、iCloudの容量制限を気にせず、大容量のデータでも安定して移行できることです。また、パソコンに直接接続するため、Wi-Fiの速度に左右されず、比較的短時間で移行が完了します。
デメリットは、パソコンが必要なことと、ケーブル接続の手間がかかることです。また、iTunesのバックアップには暗号化オプションがあり、暗号化しておくとLINEなどのアプリデータもバックアップできますが、パスワードを忘れると復元できなくなるため注意が必要です。
AndroidからiPhoneへのデータ移行方法
AndroidスマートフォンからiPhoneへ乗り換える場合、OSが異なるため移行方法が少し複雑になります。しかし、Appleが提供する「Move to iOS」アプリや、Googleアカウントを活用することで、スムーズにデータを移行できます。
ここでは、AndroidからiPhoneへデータを移行する具体的な方法と、LINE・ゲームアプリなど個別アプリの引き継ぎ方法について詳しく解説します。事前に準備すべきことや注意点も押さえておきましょう。
Move to iOSアプリを使った移行手順
「Move to iOS」は、Appleが公式に提供している、AndroidからiPhoneへのデータ移行専用アプリです。Google Playストアから無料でダウンロードでき、連絡先、メッセージ履歴、写真、動画、ブックマーク、メールアカウントなどを移行できます。
移行手順は以下の通りです。まず、Android端末のGoogle Playストアから「Move to iOS」アプリをダウンロードします。新しいiPhoneの初期設定を進め、「Androidからデータを移行」画面が表示されたら、画面に表示される6桁または10桁のコードを確認します。
Android端末でMove to iOSアプリを起動し、iPhoneに表示されたコードを入力します。移行したいデータを選択し、転送を開始します。データ量によって10分から1時間程度かかりますが、転送中は両方の端末を近くに置き、電源を切らないようにしましょう。
この方法は初心者でも簡単に使えますが、アプリによっては移行できないデータもあります。特にLINEやゲームアプリは別途引き継ぎ作業が必要なため、次の項目で詳しく説明します。
Googleアカウントを活用したデータ引き継ぎ
Googleアカウントを使えば、連絡先やカレンダー、写真などをiPhoneに引き継ぐことができます。特に、Googleフォトに写真や動画をバックアップしている場合、iPhoneでGoogleフォトアプリをインストールすれば、すぐに写真を閲覧・ダウンロードできます。
連絡先を移行する場合は、iPhoneの「設定」→「連絡先」→「アカウント」から、Googleアカウントを追加します。Googleアカウントでログインすると、Android端末で保存していた連絡先が自動的にiPhoneの連絡先アプリに同期されます。
Gmailを使っている場合も、iPhoneの「メール」アプリでGoogleアカウントを追加すれば、これまでのメールをそのまま閲覧できます。Googleカレンダーも同様に、iPhoneの「カレンダー」アプリでGoogleアカウントを追加すれば同期されます。
この方法は、クラウドサービスを活用するため、データの移行漏れが少なく安全です。ただし、通信量が多くなる場合があるため、Wi-Fi環境で作業することをおすすめします。
LINE・ゲームアプリなど個別アプリの移行
LINEやゲームアプリは、通常のデータ移行では引き継げないため、各アプリごとに引き継ぎ作業が必要です。特にLINEは、トーク履歴のバックアップとアカウント引き継ぎ設定を事前に行わないと、友だちリストやトーク履歴が消えてしまいます。
LINEの引き継ぎ手順は以下の通りです。Android端末のLINEで「設定」→「アカウント引き継ぎ」を開き、「アカウントを引き継ぐ」をオンにします。次に「トーク履歴のバックアップ・復元」からGoogleドライブにトーク履歴をバックアップします。iPhone側では、LINEアプリをインストールし、同じ電話番号またはメールアドレスでログインすれば、アカウントが引き継がれます。
ゲームアプリの場合は、各アプリ内の「データ引き継ぎ」や「アカウント連携」機能を使います。多くのゲームアプリは、SNSアカウント(Twitter、Facebook、Google、Appleなど)と連携することでデータを引き継げます。引き継ぎコードを発行するタイプのゲームもあるため、事前に確認しておきましょう。
その他、銀行アプリや電子マネーアプリ、ポイントアプリなども個別に引き継ぎ作業が必要な場合があります。機種変更前に、よく使うアプリの引き継ぎ方法を確認しておくと安心です。
iPhoneデータ移行にかかる費用の内訳
iPhoneのデータ移行にかかる費用は、自分で行うか業者に依頼するかによって大きく異なります。自分で移行する場合はほぼ無料で済みますが、携帯ショップや専門業者に依頼すると数千円から数万円の費用がかかります。
ここでは、それぞれの方法でかかる具体的な費用を詳しく解説します。費用の内訳を把握することで、自分に合った最適な移行方法を選ぶことができます。
自分で移行する場合のコスト(ほぼ無料)
自分でデータ移行を行う場合、基本的には無料で済ませることができます。Quick StartやiTunesを使った移行は、追加費用が一切かかりません。ただし、iCloudバックアップを使う場合、無料プランの5GBを超えるデータ量があると、一時的に有料プランに加入する必要があります。
iCloudの有料プランは、50GBが月額130円、200GBが月額400円、2TBが月額1,300円です。データ移行のために1ヶ月だけ加入し、移行完了後に解約すれば、最小限のコストで済みます。
また、Wi-Fi環境がない場合、モバイルデータ通信でバックアップや復元を行うと、通信量が数GBに達することがあります。データ通信量の上限を超えると追加料金が発生する可能性があるため、できるだけWi-Fi環境で作業することをおすすめします。
その他、iTunesを使う場合はパソコンが必要ですが、すでに持っている方であれば追加費用はかかりません。AndroidからiPhoneへの移行でも、Move to iOSアプリは無料で利用できます。
携帯ショップで依頼する場合の料金相場
携帯ショップ(ドコモ、au、ソフトバンクなど)でデータ移行を依頼する場合、料金は店舗やサービス内容によって異なりますが、一般的には1,100円から3,300円程度が相場です。
多くのキャリアショップでは、基本的なデータ移行サポートを有料で提供しています。例えば、連絡先や写真の移行、アプリの再インストールなどを店員がサポートしてくれます。ただし、LINEやゲームアプリなど個別の引き継ぎ作業は含まれないことが多く、自分で行う必要があります。
また、キャリアによっては、月額制のサポートサービス(例:ドコモの「あんしん遠隔サポート」月額440円、auの「スマホサポート」月額649円など)に加入していると、データ移行サポートが無料または割引価格で利用できる場合があります。
店舗での移行サポートは、スタッフが直接対応してくれるため、スマートフォンの操作に不安がある方には安心です。ただし、店舗が混雑している場合は待ち時間が長くなることもあるため、事前予約をおすすめします。
専門業者に依頼する場合の費用
データ復旧専門業者やスマートフォン修理店などでも、データ移行サービスを提供しています。料金は業者によって異なりますが、基本的なデータ移行で5,000円から10,000円程度、複雑な移行や大容量データの移行では15,000円から30,000円程度が相場です。
専門業者のメリットは、高度な技術を持っているため、故障しかけたiPhoneからのデータ救出や、特殊なアプリデータの移行など、難易度の高い作業にも対応できることです。また、作業時間も短く、最短で即日対応してくれる業者もあります。
一方で、費用が高額になることと、業者によってサービスの質にばらつきがあることがデメリットです。依頼する際は、事前に料金体系や作業内容を確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。口コミや評判を調べたり、見積もりを複数取ったりして比較検討しましょう。
また、データ移行作業中に個人情報を扱うため、プライバシー保護の観点からも信頼できる業者を選ぶ必要があります。大手の修理チェーン店や、実績のある専門業者を選ぶと安心です。
データ移行のコストを抑える5つの方法
データ移行にかかるコストを最小限に抑えるには、いくつかのテクニックがあります。基本的には、公式の無料ツールを活用し、自分で移行作業を行うことで、ほとんど費用をかけずに済ませることができます。
ここでは、データ移行のコストを効果的に削減する5つの方法を詳しく解説します。これらのポイントを押さえることで、安全かつ経済的にデータ移行を完了できます。
無料の公式ツールを最大限活用する
最もコストを抑える方法は、AppleやGoogleが提供している無料の公式ツールを活用することです。iPhoneの場合、Quick Start、iCloud、iTunesはすべて無料で利用でき、専門知識がなくても簡単に使えます。
AndroidからiPhoneへの移行でも、Move to iOSアプリを使えば無料でデータを転送できます。これらの公式ツールは、Appleが動作保証をしているため、安全性や信頼性も高く、初心者でも安心して利用できます。
わざわざ有料のサードパーティ製ソフトを購入したり、業者に依頼したりする必要はありません。公式ツールで十分に対応できるため、まずは無料の方法を試してみましょう。操作方法がわからない場合は、Appleの公式サポートサイトに詳しい手順が掲載されているので参考にしてください。
Wi-Fi環境を使って通信料を節約
データ移行には大量のデータ通信が発生するため、モバイルデータ通信で行うと通信量が数GB以上に達することがあります。契約しているデータプランの上限を超えると、速度制限がかかったり追加料金が発生したりする可能性があります。
これを避けるために、自宅や職場、カフェなどのWi-Fi環境でデータ移行を行いましょう。特にiCloudバックアップからの復元は、データ量が多いとダウンロードに時間がかかるため、安定したWi-Fi接続が必須です。
また、Quick Startで直接転送する場合も、Wi-Fi接続を利用することで、より高速かつ安定した転送が可能になります。Wi-Fi環境がない場合は、家電量販店や携帯ショップの無料Wi-Fiスポットを利用するのも一つの方法です。
iCloudストレージは一時的に増量する
iCloudの無料プランは5GBまでですが、写真や動画が多い場合はこの容量では不足します。データ移行のために一時的に有料プランに加入し、移行完了後に解約すれば、最小限のコストで済みます。
50GBプランなら月額130円なので、1ヶ月だけ加入すれば130円の追加コストでデータ移行が完了します。有料プランへの加入は、iPhoneの「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「ストレージを管理」→「ストレージプランを変更」から簡単に手続きできます。
データ移行が完了したら、同じ画面から「ダウングレードオプション」を選択して無料プランに戻せば、翌月以降は課金されません。ただし、ダウングレード後もiCloudに保存しているデータが5GBを超えている場合は、新しいバックアップが取れなくなるため、不要なデータは削除しておきましょう。
不要なデータは事前に削除しておく
データ移行の前に、不要な写真や動画、アプリ、メールなどを削除しておくことで、バックアップ容量を減らし、移行時間を短縮できます。特に、長年使っているiPhoneには、使わなくなったアプリや重複した写真、古いメールなどが大量に残っていることがあります。
写真アプリで似たような写真や失敗写真を削除したり、使っていないアプリをアンインストールしたり、メールボックスの不要なメールを一括削除したりすることで、データ量を大幅に減らせます。
また、「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」から、各アプリが使用している容量を確認できます。ここで容量の大きいアプリを見つけ、本当に必要かどうか見直してみましょう。特に動画ファイルは容量が大きいため、事前にパソコンや外部ストレージに保存しておくのもおすすめです。
自分で移行すれば業者費用がかからない
最も大きなコスト削減は、自分でデータ移行を行うことです。携帯ショップや専門業者に依頼すると数千円から数万円の費用がかかりますが、自分で行えばこの費用は一切かかりません。
確かに最初は不安に感じるかもしれませんが、Appleの公式ツールは誰でも簡単に使えるように設計されています。画面の指示に従って操作するだけで、専門知識がなくてもデータ移行が完了します。わからないことがあれば、Appleの公式サポートサイトや動画マニュアルを参考にすれば、ほとんどの問題は解決できます。
自分で移行作業を行うことで、業者に個人情報を預ける必要もなくなり、プライバシーの面でも安心です。時間に余裕があるなら、ぜひ自分での移行にチャレンジしてみましょう。一度経験すれば、次回以降はスムーズに移行できるようになります。
データ移行時の注意点とトラブル対策
データ移行は慎重に行わないと、大切なデータが失われる可能性があります。特に、バックアップを取らずに移行を始めてしまうと、失敗した際にデータを復元できなくなる恐れがあります。
ここでは、データ移行を安全に行うための注意点と、よくあるトラブルへの対策を詳しく解説します。これらのポイントを押さえることで、安心してデータ移行を進めることができます。
移行前に必ずバックアップを取る
データ移行を始める前に、必ずバックアップを取ることが最も重要です。バックアップがあれば、万が一移行に失敗しても元の状態に戻すことができます。バックアップは、iCloudとiTunes(またはFinder)の両方で取っておくと、さらに安心です。
iCloudバックアップは、「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」から「今すぐバックアップを作成」をタップするだけで簡単に作成できます。バックアップが完了したら、「最後に作成されたバックアップ」の日時を確認し、最新のデータがバックアップされていることを確認しましょう。
iTunesでバックアップを取る場合は、パソコンにiPhoneを接続し、iTunesまたはFinderから「今すぐバックアップ」を選択します。特に重要なのは、「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れることです。暗号化することで、パスワードやヘルスケアデータ、Wi-Fi設定なども含めた完全なバックアップが作成されます。
Apple IDとパスワードを事前に確認
データ移行には、Apple IDとパスワードが必要です。特に、iCloudバックアップから復元する場合や、「iPhoneを探す」機能をオフにする際には、必ずApple IDのパスワード入力が求められます。
パスワードを忘れてしまうと、データ移行が進められなくなるだけでなく、アクティベーションロック(端末のセキュリティ機能)が解除できず、iPhoneが使えなくなる可能性もあります。移行作業を始める前に、Apple IDでログインできるか、パスワードが正しいかを必ず確認しておきましょう。
パスワードを忘れた場合は、Apple IDのアカウント管理ページ(appleid.apple.com)からリセットできます。また、2ファクタ認証を有効にしている場合は、信頼できるデバイスや電話番号にアクセスできることも確認しておきましょう。
移行後に古いiPhoneを売却する場合は、「iPhoneを探す」をオフにし、iCloudからサインアウトすることも忘れずに行ってください。これを怠ると、次の持ち主がiPhoneを使えなくなってしまいます。
移行後のデータ確認チェックリスト
データ移行が完了したら、必ず以下の項目を確認しましょう。すべてのデータが正しく移行されているかをチェックすることで、後になって重要なデータがないことに気づくといったトラブルを防げます。
確認すべき主なポイントは以下の通りです。連絡先がすべて移行されているか、写真・動画が正しく表示されるか、よく使うアプリが正常に動作するか、メールアカウントが正しく設定されているか、Wi-Fi設定やBluetoothの接続が正常か、Face IDやTouch IDが正しく設定されているか、などです。
特に、連絡先は仕事やプライベートで重要なため、主要な連絡先が移行されているか必ず確認しましょう。写真アプリも開いて、大切な写真が残っているか確認してください。もし移行されていないデータがあれば、バックアップから再度復元することで対処できます。
また、LINEやゲームアプリなど、個別に引き継ぎが必要なアプリは、必ずログインして正常に動作するか確認しましょう。トーク履歴やゲームデータが消えていないかもチェックしてください。
LINEのトーク履歴は別途バックアップが必要
LINEのデータは、通常のiPhoneバックアップには含まれないため、別途バックアップと引き継ぎ作業が必要です。特にトーク履歴は、事前にバックアップを取っておかないと、機種変更後に復元できなくなります。
LINEのバックアップ手順は以下の通りです。LINEアプリを開き、「設定」→「トーク」→「トークのバックアップ」を選択します。「今すぐバックアップ」をタップすると、iCloudにトーク履歴が保存されます。バックアップには時間がかかることがあるため、Wi-Fi環境で行いましょう。
次に、「設定」→「アカウント」で、電話番号、メールアドレス、パスワードが正しく設定されているか確認します。これらの情報は、新しいiPhoneでLINEアカウントを引き継ぐ際に必要です。
新しいiPhoneでLINEアプリをインストールし、同じ電話番号でログインすると、友だちリストやグループが引き継がれます。その後、「トーク履歴を復元」を選択すれば、バックアップしたトーク履歴も復元されます。
ただし、AndroidからiPhoneへの移行の場合、トーク履歴の引き継ぎ方法が異なります。現在は「かんたん引き継ぎQRコード」機能を使うことで、異なるOS間でもトーク履歴を引き継げるようになっていますが、事前にLINEの公式サイトで最新の手順を確認しておきましょう。
iCloudを使ったデータ移行のメリット・デメリット
iCloudは、Appleが提供するクラウドストレージサービスで、データ移行に便利な機能が多数用意されています。しかし、すべての状況に最適というわけではなく、メリットとデメリットの両方があります。
ここでは、iCloudを使ったデータ移行の利点と欠点を詳しく解説します。これらを理解することで、自分の状況に合った最適な移行方法を選ぶことができます。
iCloudのメリット(場所を選ばず移行可能)
iCloudを使う最大のメリットは、インターネット接続さえあれば、場所を選ばずどこでもデータ移行ができることです。パソコンが不要で、iPhoneだけで完結するため、外出先でも移行作業を行えます。
また、iCloudバックアップは自動で定期的に作成されるため、常に最新のデータが保護されています。Wi-Fiに接続され、充電中で、画面がロックされている状態であれば、自動的にバックアップが実行されます。これにより、バックアップを取り忘れる心配がありません。
さらに、iCloudには写真や連絡先、カレンダー、メモなどを複数のデバイス間で同期する機能もあります。この機能を有効にしておけば、データ移行を意識することなく、常に最新のデータがすべてのデバイスで利用できるため非常に便利です。
iCloudは操作も簡単で、初心者でも迷わず使えるインターフェースになっています。Apple製品との相性も抜群で、シームレスな連携が可能です。
iCloudのデメリット(容量制限と通信時間)
iCloudを使う上での最大のデメリットは、無料プランの容量が5GBと限られていることです。現代のiPhoneユーザーは、写真や動画を大量に保存していることが多く、5GBではすぐに容量不足になります。容量を増やすには有料プランへの加入が必要です。
また、iCloudバックアップからの復元には、インターネット経由で大量のデータをダウンロードする必要があるため、時間がかかることがあります。データ量が数十GB以上ある場合、復元に数時間から丸1日かかることもあります。通信速度が遅い環境では、さらに時間がかかります。
さらに、インターネット接続が必須なため、通信環境が不安定な場所では、バックアップや復元が途中で失敗する可能性があります。モバイルデータ通信で行うと、データ通信量が大量に消費されるため、必ずWi-Fi環境で作業する必要があります。
セキュリティの面では、iCloudのデータは暗号化されていますが、クラウド上にデータを保存することに不安を感じる方もいるでしょう。その場合は、パソコンを使ったiTunesバックアップの方が安心かもしれません。
iCloudストレージの料金プラン
iCloudストレージの料金プランは、以下の通りです(2025年10月現在)。無料プランは5GBまで利用でき、すべてのApple IDに自動的に付与されます。
有料プランは、50GBが月額130円、200GBが月額400円、2TBが月額1,300円、6TBが月額3,900円、12TBが月額7,900円となっています。多くのユーザーにとっては、50GBまたは200GBプランで十分です。
200GBプランは、家族でストレージを共有できる「ファミリー共有」機能にも対応しており、最大6人まで同じストレージを使えます。家族全員でiPhoneを使っている場合は、200GBプランを共有することで、個別に契約するよりも費用を抑えられます。
料金プランの変更は、「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「ストレージを管理」→「ストレージプランを変更」からいつでも行えます。必要に応じてアップグレード・ダウングレードができるため、データ移行時だけ一時的に容量を増やすという使い方も可能です。
データ移行ソフトウェアの選び方と費用
iPhoneのデータ移行には、Apple公式のツール以外にも、サードパーティ製のソフトウェアがいくつか存在します。有料の市販ソフトと無料のフリーソフトがあり、それぞれに特徴があります。
ここでは、データ移行ソフトウェアの種類と選び方、それぞれの費用について詳しく解説します。ただし、基本的にはApple公式のツールで十分対応できるため、特別な理由がない限りは無理に購入する必要はありません。
有料の市販ソフトウェアの特徴
市販のデータ移行ソフトウェアは、高機能で多様なニーズに対応できる点が特徴です。代表的なソフトとして、Dr.Fone、AnyTrans、iMazing、Tenorshare iCareFoneなどがあります。
これらのソフトは、通常のバックアップ・復元だけでなく、特定のデータだけを選択的に移行したり、AndroidとiPhoneの間でデータを移行したり、連絡先の重複を自動で削除したりする機能を持っています。また、写真や音楽ファイルをパソコンとiPhone間で自由に転送できる機能もあります。
料金はソフトによって異なりますが、一般的に3,000円から10,000円程度です。多くは買い切り型ですが、中には年間ライセンス制のものもあります。無料体験版が用意されているソフトも多いため、購入前に機能を試すことができます。
ただし、市販ソフトを使う際は、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。中には、マルウェアが含まれていたり、個人情報を不正に取得したりする悪質なソフトもあります。購入前に口コミや評判を確認し、公式サイトからダウンロードするようにしましょう。
無料ソフトで移行できる範囲
無料のデータ移行ソフトもいくつか存在しますが、機能が制限されていることが多く、基本的なデータ移行にしか対応していません。また、無料版では転送できるデータ量に上限があったり、一部の機能しか使えなかったりすることがあります。
正直なところ、無料のサードパーティ製ソフトを使うよりも、Appleが公式に提供しているQuick StartやiCloud、iTunesを使う方が安全で確実です。これらは完全無料で、機能制限もなく、Apple製品との相性も抜群です。
もし特殊なニーズ(例えば、特定のアプリデータだけを抽出したい、写真を日付順に整理し直したいなど)がある場合は、有料の市販ソフトを検討する価値があります。しかし、通常のデータ移行であれば、公式ツールで十分対応できます。
各ソフトの料金比較表
主要なデータ移行ソフトウェアの料金を比較すると、以下のようになります。
Apple公式ツール(Quick Start、iCloud、iTunes)は完全無料です。iCloudストレージの追加容量が必要な場合のみ、月額130円からの費用がかかります。
市販ソフトでは、Dr.Foneが約8,000円から、AnyTransが約4,000円から、iMazingが約5,000円から、Tenorshare iCareFoneが約4,000円からとなっています。これらの多くは買い切り型ですが、アップデート保証期間が1年間などに限られている場合もあります。
費用対効果を考えると、一般的なデータ移行であれば無料の公式ツールで十分です。数千円から1万円の費用をかけるなら、その分をiCloudストレージの容量追加に使った方が、長期的に便利に使えます。
市販ソフトの購入を検討する場合は、本当にその機能が必要かをよく考え、無料体験版で試してから判断することをおすすめします。
携帯キャリア・専門業者のデータ移行サービス
自分でデータ移行を行うのが不安な方や、時間がない方は、携帯キャリアのショップや専門業者のデータ移行サービスを利用することもできます。プロに任せることで、確実かつスムーズにデータ移行ができます。
ここでは、主要キャリアや専門業者が提供するデータ移行サービスの内容と料金について詳しく解説します。サービス内容や料金を比較して、自分に合った方法を選びましょう。
ドコモ・au・ソフトバンクの移行サービス料金
主要な携帯キャリアは、それぞれデータ移行サポートサービスを提供しています。料金やサービス内容はキャリアによって異なります。
ドコモでは、店頭でのデータ移行サポートを有料で提供しており、料金は1,100円から3,300円程度です。また、「ドコモデータコピー」という無料アプリも提供しており、自分で簡単にデータ移行ができます。さらに、「あんしん遠隔サポート」(月額440円)に加入していると、電話でのサポートも受けられます。
auでは、「データお預かり」アプリを使った無料のデータ移行方法を推奨しています。店頭でのサポートは、「故障紛失サポート」加入者向けに提供されており、基本的なデータ移行サポートが利用できます。非加入者の場合は、別途料金が発生することがあります。
ソフトバンクでは、「かんたんデータコピー」という無料アプリを提供しています。店頭でのデータ移行サポートは、「スマホアドバイザー」サービスの一環として提供されており、料金は店舗によって異なりますが、1,100円から3,300円程度が一般的です。
いずれのキャリアも、基本的なデータ(連絡先、写真、動画など)の移行はサポートしていますが、LINEやゲームアプリなどの個別アプリの引き継ぎは、ユーザー自身で行う必要があります。
Apple Storeのデータ移行サポート
Apple Store(直営店)では、Genius Barやテクニカルサポートで、データ移行に関するアドバイスやサポートを受けることができます。基本的なサポートは無料ですが、実際の移行作業を代行してもらうことはできません。
Apple Storeのスタッフは、データ移行の手順を丁寧に説明してくれたり、トラブルが発生した際の対処法をアドバイスしてくれたりします。予約制なので、事前にApple公式サイトからGenius Barの予約を取っておくとスムーズです。
また、新しいiPhoneを購入した際には、店頭でQuick Startの方法を教えてもらえることもあります。自分で移行作業を行う際の不安を解消したい方は、Apple Storeのサポートを活用するのも良い選択肢です。
ただし、Apple Storeは主要都市にしかないため、地方在住の方はアクセスしにくいというデメリットがあります。その場合は、Apple公式サポートサイトや電話サポートを利用しましょう。
専門業者のサービス内容と料金
スマートフォン修理店やデータ復旧専門業者も、データ移行サービスを提供しています。これらの業者は、通常のデータ移行だけでなく、故障したiPhoneからのデータ救出や、複雑なデータ移行にも対応できる技術を持っています。
料金は業者によって大きく異なりますが、基本的なデータ移行で5,000円から10,000円程度、故障したiPhoneからのデータ救出など複雑な作業では15,000円から50,000円以上かかることもあります。
専門業者のメリットは、即日対応が可能な場合が多く、急いでいる場合に便利なことです。また、キャリアショップでは対応できない複雑な作業にも対応してくれます。例えば、水没したiPhoneからデータを取り出したり、パスワードを忘れてロックされたiPhoneからデータを抽出したりすることもできます。
ただし、業者選びは慎重に行う必要があります。料金体系が不明瞭な業者や、個人情報の取り扱いに不安がある業者は避けるべきです。大手の修理チェーン店(例:カメラのキタムラ、ビックカメラなど)や、実績が豊富で口コミ評価の高い業者を選ぶと安心です。
データ移行にかかる時間の目安
データ移行にかかる時間は、選択する方法やデータ量によって大きく異なります。事前に所要時間を把握しておくことで、計画的に移行作業を進めることができます。
ここでは、各移行方法にかかる時間の目安と、作業時間を短縮するコツについて詳しく解説します。時間を有効活用して、効率的にデータ移行を完了しましょう。
方法別の所要時間比較
Quick Startを使った直接転送の場合、データ量によって異なりますが、一般的には30分から2時間程度で完了します。転送速度は、両方のiPhoneがWi-Fiに接続されているかどうかによっても変わります。Wi-Fi接続時の方が高速です。
iCloudバックアップからの復元は、データ量とインターネット速度に大きく依存します。数GB程度のデータであれば1時間から2時間、数十GB以上の大容量データの場合は3時間から丸1日かかることもあります。特に写真や動画が多い場合は、ダウンロードに時間がかかります。
iTunesを使ったパソコン経由の移行は、比較的短時間で済みます。バックアップの作成に30分から1時間、復元に30分から1時間程度で、合計1時間から2時間程度が目安です。ケーブル接続のため、安定して高速な転送が可能です。
AndroidからiPhoneへの移行(Move to iOS使用)は、データ量によって30分から2時間程度かかります。特に写真や動画が多い場合は時間がかかります。また、個別アプリの引き継ぎ作業も必要なため、全体では2時間から3時間程度を見ておくと良いでしょう。
作業時間を短縮するコツ
データ移行の時間を短縮するには、いくつかのコツがあります。まず、不要なデータを事前に削除しておくことで、転送するデータ量を減らせます。特に、使わなくなったアプリや重複した写真、古いメールなどを整理しておきましょう。
また、Wi-Fi環境を最適化することも重要です。Wi-Fiルーターの近くで作業を行い、他のデバイスの使用を一時的に控えることで、通信速度を最大限に活用できます。古いルーターを使っている場合は、最新のWi-Fi規格に対応したルーターに買い替えることも検討しましょう。
iTunesを使う場合は、USB 3.0以上の高速ケーブルを使用することで、転送速度が向上します。また、パソコンの空き容量が十分にあることを確認しておくことも大切です。
時間に余裕がある場合は、夜間にバックアップや復元を実行し、朝までに完了させるという方法もあります。iCloudバックアップは自動で実行されるため、寝る前に開始しておけば、起床時には完了しています。
まとめ:iPhoneデータ移行は無料で簡単にできる
iPhoneのデータ移行は、専門知識がなくても無料で簡単に行うことができます。Quick StartやiCloud、iTunesといったApple公式の無料ツールを活用すれば、ほとんどのデータを安全かつスムーズに移行できます。
自分で移行すれば、業者に依頼する数千円から数万円の費用を節約できるだけでなく、個人情報を他人に預けるリスクもありません。最初は不安に感じるかもしれませんが、画面の指示に従って操作するだけで完了するため、ぜひチャレンジしてみてください。
データ移行時の重要なポイントをおさらいすると、まず移行前に必ずバックアップを取ること、Apple IDとパスワードを確認しておくこと、Wi-Fi環境で作業すること、移行後にデータを確認すること、LINEなど個別アプリは別途引き継ぎが必要なことなどが挙げられます。
これらのポイントを押さえて、計画的にデータ移行を進めれば、新しいiPhoneで快適なスマートフォンライフをすぐに始めることができます。
◎古いiPhoneは買取に出してお得に機種変更
データ移行が無事に完了し、新しいiPhoneが使えるようになったら、古いiPhoneをそのまま放置していませんか。使わなくなったiPhoneは、買取に出すことで現金化でき、新しいiPhoneの購入費用の一部に充てることができます。
ワッピーの中古iPhone買取サービスなら、データ移行後の古いiPhoneを高価買取いたします。動作に問題がある端末や、画面に傷がある端末でも買取可能な場合があります。まずは無料査定で、お持ちのiPhoneの買取価格をチェックしてみませんか。
買取のメリットは、資源の有効活用にもなり、環境にも優しいことです。また、きちんとデータを消去してから売却すれば、個人情報漏洩の心配もありません。
こんな方におすすめです
- 新しいiPhoneに無事にデータ移行できて、古いiPhoneが不要になった方
- 機種変更の費用を少しでも抑えたい方
- 使わなくなったiPhoneが引き出しに眠っている方
- 故障や画面割れのあるiPhoneでも買取してほしい方
ワッピーでは、お客様のiPhoneを丁寧に査定し、適正価格で買取いたします。宅配買取にも対応しているため、自宅にいながら簡単に売却できます。データ移行が完了したら、ぜひ古いiPhoneの買取もご検討ください。


