2026年3月3日、ひな祭りの夜に日本全国で皆既月食が観測できます。これは2025年9月以来、約半年ぶりの天体ショーで、月が欠け始めるのは午後6時49分、皆既食は午後8時4分から午後9時3分まで約1時間続きます。
今回の皆既月食の最大の見どころは、月が赤黒く見える「ブラッドムーン」状態です。通常の満月とは異なり、地球の影に入った月が赤銅色に輝く幻想的な光景が楽しめます。しかも時間帯も月の高さも好条件で、非常に見やすい皆既月食となっています。
「この貴重な瞬間をiPhoneで綺麗に撮影したい!」そう思っている方も多いはずです。しかし、普通にiPhoneのカメラを向けても、月は白く光った玉のようにしか写らず、がっかりした経験はありませんか?
本記事では、iPhoneで皆既月食を美しく撮影するための具体的なテクニックを、機種別に徹底解説します。標準カメラアプリでできる簡単な方法から、プロ級の撮影術まで、今夜すぐに使える裏ワザを全公開。さらに、撮影後の画像編集テクニックや、SNS映えする構図のコツもご紹介します。
古いiPhoneでは撮影が難しいと感じている方、この機会に最新モデルへの買い替えを検討してみませんか?記事末尾では、お得な買取サービスについてもご案内します。
なぜiPhoneで月が白く飛んでしまうのか?
まず、なぜ普通にiPhoneで月を撮ると失敗するのか、その理由を理解しましょう。原因がわかれば、対策も明確になります。
iPhoneの自動露出補正が裏目に出る
iPhoneのカメラには自動露出補正という機能があり、暗い場所でも自動的に明るく写してくれます。この機能は通常の撮影では非常に便利ですが、月の撮影では大きな障害になります。
月は夜空の中で圧倒的に明るい存在ですが、iPhoneは周りの暗い夜空を基準に「ここは暗いから明るく撮ろう」と判断してしまいます。その結果、もともと明るい月がさらに明るく補正されて真っ白になってしまうのです。これを専門用語で「露出オーバー」と呼びます。
月は太陽光を反射しているため、実は昼間の明るさに近い光量があります。そのため、夜空を撮るのではなく「明るい被写体を撮る」という意識で設定を調整する必要があるのです。
皆既月食時の赤銅色はさらに難易度が高い
皆既月食の場合、地球の大気を通過した赤い光が月を照らすため、赤黒い月が見えます。通常の満月よりも暗く、色彩も独特なため、iPhoneの自動設定ではうまく撮影できません。
大気の状態によって届く光が変化するため、月の色や明るさは月食ごとに異なります。前回の2025年9月の皆既月食では「かなり暗い」と感じた方が多かったようです。今回はどのような色になるのか、それも含めて撮影の楽しみといえるでしょう。
【初級編】iPhone標準カメラで今すぐできる撮影術
まずは、特別なアプリを使わず、iPhone標準カメラだけで撮影する方法を解説します。機種に関係なく、すぐに実践できるテクニックです。
ステップ1:露出補正をマスターする
Appleの公式動画でも紹介されているテクニックですが、露出を下げることが月撮影の基本です。手順は以下の通りです。
- カメラアプリを起動し、月にカメラを向ける
- 画面上の月をタップしてピントを合わせる
- 月の縁を長押しすると「AE/AFロック」が表示される
- 横に表示される太陽マーク(☀️)のバーを下にスライド
- できるだけ暗く設定する(目安:-2.0程度)
通常モデルは自動露出補正が強めなので、しっかり下げることが重要です。画面上で月の表面の模様が見え始めるまで、露出を下げていきましょう。
ステップ2:ズーム機能を正しく使う
iPhoneのズーム機能には「光学ズーム」と「デジタルズーム」の2種類があります。画質を保つためには、光学ズームの範囲内で撮影することが重要です。
機種別の光学ズーム範囲
- iPhone 15 Pro Max / 14 Pro Max:5倍まで
- iPhone 15 Pro / 14 Pro:3倍まで
- iPhone 15 / 14:2倍まで
- iPhone SE(第3世代):光学ズームなし
光学ズームの限界を超えるとデジタルズームになり、画質が落ちます。ただし、デジタルズームを使う場合でも5倍程度までに抑えるのがベターです。
ステップ3:手ブレを防ぐ工夫
月の撮影では、わずかな手ブレも画質に大きく影響します。以下の工夫で手ブレを最小限に抑えましょう。
- 両脇をしっかり締めて、iPhoneを両手で持つ
- 壁や手すりに体を預けて安定させる
- 音量ボタンやイヤホンのリモコンでシャッターを切る(画面タッチによる揺れを防ぐ)
- 可能であれば、スマホ用の三脚を使用する
シャッタースピードが長くなると手ブレしやすくなるので、脇を締めスマホをしっかりと固定して撮影に望みましょう。皆既月食の赤銅色の月は通常より暗いため、特に注意が必要です。
【中級編】ビデオモードを使った裏ワザ撮影法
実は、写真モードよりもビデオモードを使った方が、月を綺麗に撮影できる場合があります。これは意外と知られていない裏ワザです。
なぜビデオモードが有効なのか
iPhoneのビデオモードで4K/60fpsの高画質設定にすると、動画撮影中に静止画をキャプチャできます。この方法には以下のメリットがあります。
- 高解像度での撮影が可能
- 連続撮影できるため、ベストショットを選べる
- 露出調整がリアルタイムで確認できる
ビデオモード撮影の具体的手順
手順は以下の通りです。まず、iPhoneの「設定」→「カメラ」→「ビデオ設定」で「4K/60 fps」(高効率)を選択します。
その後、以下のステップで撮影を進めます。
- カメラアプリを起動し「ビデオ」モードにする
- 月にカメラを向け、最大限ズームする
- 月をタップし、画面に出てきた「明るさ」の設定バーをそのまま指をスライドして下げていく
- 月の表面が見えたら動画撮影を開始
- 画面に出てきた白い撮影ボタンをタップして静止画をキャプチャ(横画面なら右上、縦画面なら右下)
最初は真っ白に光っている点に見える月ですが、「明るさ」の設定バーを下げていくことで表面が見えてきます。この瞬間を狙って静止画を保存しましょう。
ビデオモードの注意点
望遠カメラが搭載されていないiPhoneでは、思うような結果が得られない可能性があります。iPhone SE(第3世代)や古いモデルをお使いの場合は、次に紹介する専用アプリの使用をおすすめします。
【上級編】プロ級の撮影を実現する専用アプリ活用法
より高品質な月食写真を撮りたい方には、カメラの詳細設定ができる専用アプリの使用がおすすめです。
おすすめアプリ「MuseCam」の使い方
iPhoneのデフォルトのカメラアプリはオートモードでしか撮れないため、カメラの細かい設定が可能なアプリ「MuseCam」をインストールします。このアプリでは、ISO感度、シャッタースピード、焦点距離を手動で設定できます。
MuseCamでの撮影手順
- アプリを起動し、月を画面中央に配置
- ピンチアウトで適度に拡大(拡大しすぎると画質低下)
- 左から3番目の「ISO感度」アイコンをタップし、暗めの設定(低い値)に調整。目安は100前後
- 左から2番目の「シャッタースピード」アイコンをタップし、スライダーをスワイプして調整。目安は1/500~1/250秒
- 一番左にある「焦点距離」を設定。月の輪郭がはっきりするところまでゲージをスライド。目安は0.7〜0.9くらい
- しっかりとiPhoneを固定し、一番下の赤いボタンでシャッターを切る
皆既月食時の設定値の目安
皆既月食の赤銅色の月は、通常の満月より暗いため、設定値の調整が必要です。以下を参考にしてください。
- ISO感度:100~200(低めに設定して白飛びを防ぐ)
- シャッタースピード:部分食時は1/500~1/250秒、皆既食時は1/60~1/30秒
- 焦点距離:0.7~0.9(月の輪郭がシャープになるまで調整)
大気中のチリの量によって届く光の量が変わるため、見える色が毎回同じではないとされています。実際に撮影しながら、リアルタイムで設定を微調整することが重要です。
iPhone機種別の撮影攻略法
お使いのiPhoneのモデルによって、最適な撮影方法が異なります。ここでは、機種別の具体的なアプローチを解説します。
iPhone 15 Pro Max / 14 Pro Max:最強の月撮影マシン
5倍の光学ズームを搭載したこれらのモデルは、月撮影において最も有利です。望遠カメラに切り替えるだけで、月を大きく鮮明に捉えられます。
撮影のコツ
- 5倍ズームを最大限活用する
- 48MPのProRAWモードで撮影すれば、後から大胆なトリミングも可能
- 露出補正は-2.0にしっかり設定
- ナイトモードはオフにする(月は明るい被写体のため不要)
iPhone 15 Pro / 14 Pro:3倍ズームで十分な画質
3倍の光学ズームでも、十分に美しい月食写真が撮影できます。Pro Maxほどの拡大はできませんが、画質は非常に高いです。
撮影のコツ
- 3倍ズームで撮影後、トリミングで拡大
- ProRAWモードを活用すれば、編集の自由度が高まる
- 三脚があれば、より安定した撮影が可能
iPhone 15 / 14 / 13:2倍ズーム+トリミング戦略
通常モデルは2倍までが光学ズームの限界です。これ以上はデジタルズームになって画質が落ちます。そのため、撮影後のトリミングを前提とした戦略が有効です。
撮影のコツ
- 2倍光学ズームで撮影
- 48MPの解像度を活かして、あとから切り抜きます
- ビデオモードの裏ワザ撮影法が特に有効
- 複数枚撮影して、後でベストショットを選ぶ
iPhone SE(第3世代)/ 古いモデル:工夫次第で撮影可能
光学ズームがない機種でも、諦める必要はありません。工夫次第で撮影できます。
撮影のコツ
- MuseCamなどの専用アプリを必ず使用
- アタッチメント式の望遠レンズなどあればそれを付けておいても良いでしょう
- デジタルズームは3倍程度までに抑える
- 撮影後の編集で明るさやコントラストを調整
正直なところ、古いモデルでは限界があります。この機会に最新モデルへの買い替えを検討するのも一つの選択肢です。
SNS映えする構図とタイミングの極意
技術的な撮影方法をマスターしたら、次は構図やタイミングにもこだわりましょう。同じ月食でも、撮り方次第で印象が大きく変わります。
三分割法で印象的な構図を作る
画面を縦横3分割した線の交点に月を配置すると、バランスの良い構図になります。iPhoneのカメラ設定でグリッド表示をオンにすれば、この線が表示されます。
月を画面の真ん中に置くのではなく、やや左上や右上にずらすことで、動きのある印象的な写真になります。人間の目は、真ん中以外に視線が向くと興味を持つという性質があります。
前景を入れてドラマチックに
月だけを撮るのではなく、建物のシルエットや木の枝などを前景に入れると、写真に奥行きとストーリー性が生まれます。
特におすすめなのは、以下のような前景です。
- 桜の木(3月上旬なら蕾の枝が美しい)
- 神社や寺の屋根
- 東京タワーやスカイツリーなどのランドマーク
- マンションのベランダから見える街並み
前景を入れる場合は、露出のバランスが難しくなります。月に露出を合わせると前景は真っ黒になり、前景に合わせると月が白飛びします。あえて前景をシルエットにする演出も、ドラマチックで効果的です。
タイムラプスで月食の全過程を記録
iPhoneのタイムラプス機能を使えば、午後6時49分の欠け始めから午後10時17分の終わりまで、約3時間半の変化を短い動画にまとめられます。
三脚でiPhoneを固定し、月が常に画面内にある位置を確保してください。タイムラプスは自動で撮影間隔を調整してくれるため、操作は簡単です。SNSにアップすれば、大きな反響が期待できます。
撮影後の編集テクニックで完成度を高める
撮影した写真は、編集することでさらに美しく仕上げられます。iPhone標準の写真アプリだけでも、十分な編集が可能です。
基本的な編集の流れ
- 写真アプリで撮影した月の写真を開く
- 右上の「編集」をタップ
- 下部のメニューから調整したい項目を選ぶ
調整すべき主な項目
- ブリリアンス:月の表面のディテールを強調
- ハイライト:白飛びしている部分を抑える
- シャドウ:赤銅色の暗部を明るくする
- コントラスト:月の輪郭をくっきりさせる
- 彩度:赤銅色を際立たせる(やりすぎ注意)
トリミングで構図を整える
撮影時に理想的な構図で撮れなかった場合、トリミングで調整します。特に光学ズームが弱いモデルで撮影した場合、トリミングは必須です。
編集画面の「切り取り」アイコンをタップし、月を中心に必要な部分だけを切り取ります。48MPの解像度を活かせば、大胆なトリミングでも画質が保たれます。
サードパーティアプリで本格編集
より高度な編集をしたい場合は、「VSCO」「Snapseed」「Adobe Lightroom」などのアプリがおすすめです。
特にLightroomは、プロも使用する本格的な編集機能を無料で利用できます。部分補正機能を使えば、月の部分だけを選択的に明るくしたり、色調を調整したりできます。
皆既月食をもっと楽しむ豆知識
撮影テクニックだけでなく、皆既月食そのものについての知識を深めることで、より楽しめます。
なぜ月は赤銅色に見えるのか?
地球の大気中では、太陽光のうち波長の短い青い光は散乱されてほとんど通過することができません。一方、波長の長い赤い光は散乱されにくく、大気を通過することができます。
この通過した赤い光が大気によって屈折して本影に入り込み月を照らすため、皆既中の月は赤黒く見えるのです。これは、夕焼けが赤く見えるのと同じ原理です。
次回の皆既月食はいつ?
日本で次に月食が見られるのは2028年7月7日、七夕の日の明け方の部分月食です。次に皆既月食が見られるのは、約3年後の2029年1月1日お正月となります。
年が明けてすぐ月が欠け始めるという、非常に珍しいタイミングです。つまり、今回の皆既月食は非常に貴重な機会なのです。
「ひな祭り皆既月食」は超レア
3月3日というひな祭りの夜に皆既月食が起こるのは、非常に珍しい現象です。「ひな祭り月食」という愛称で親しまれており、天文ファンの間でも大きな話題になっています。
3月の満月は、土から虫が顔を出す頃であることなどから「ワームムーン」と呼ばれます。このような呼び名を思い出しながら月を眺めるのも、風情があって素敵です。
まとめ|今夜は特別な月を撮影しよう
2026年3月3日、ひな祭りの夜に日本全国で観測できる皆既月食は、約3年後まで見られない貴重な天体ショーです。時間帯も月の高さも好条件で、観察・撮影には絶好の機会といえるでしょう。
本記事でご紹介したテクニックを実践すれば、iPhoneでも十分に美しい月食写真が撮影できます。標準カメラの露出補正から、ビデオモードの裏ワザ、専用アプリを使った上級テクニックまで、自分のiPhoneとスキルに合った方法を選んで挑戦してみてください。
撮影のポイントをおさらいします。
- 露出を下げて月の白飛びを防ぐ
- 光学ズームの範囲内で撮影する
- 手ブレ対策を万全にする
- 撮影後の編集で完成度を高める
- 構図やタイミングにもこだわる
天気が良ければ、家族や友人と一緒に夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。撮影した写真はぜひSNSでシェアして、みんなで感動を共有しましょう。
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